『すさまじきもの』「殿は何にかならせ給ひたる。」の品詞分解と現代語訳を知りたい!
枕草子『すさまじきもの』「殿は何にかならせ給ひたる。」の意味が分からない
「殿は何にかならせ給ひたる。」とは、
「殿は何におなりになられましたか。」
という意味です。
次に、どうしてこういう現代語訳になるのか、単語ごとに詳しく見ていきましょう。
「殿は何にかならせ給ひたる。」の品詞!
「殿は何にかならせ給ひたる。」の文章を品詞ごとに分けると、次のようになります。
殿/は/何/に/か/なら/せ/給ひ/たる
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
用語 | 品詞と活用形 |
殿 | 名詞 |
は | 係助詞 |
何 | 名詞 |
に | 格助詞 |
か | 疑問・係助詞 係り結び |
なら | ラ行四段活用・動詞「成る(なる)」未然形 |
せ | 尊敬・助動詞「す」連用形 |
給ひ | ハ行四段活用・補助動詞「給ふ」連用形 尊敬語 |
たる | 完了・助動詞「たり」連体形 係り結び |
なので、
殿/は/何/に/か/なら/せ/給ひ/たる
(殿/は/何/に/か(疑問・係助詞)/おなりに(なら+せ(尊敬))/なられ/た(係り結び))
※「か(疑問・係助詞)」があるときは、文末の活用語が連体形になります。
ここでは「か+たる」の係り結びで、「なられましたか」という疑問文になります。
となり、「殿は何におなりになられましたか。」という意味になります。
以上、枕草子『すさまじきもの』「殿は何にかならせ給ひたる。」品詞分解&現代語訳まとめでした!