「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の特徴を知りたい!
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の特徴が分からない
ここではそんな人の悩みを解決します!
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の季語&句切れ&表現技法を紹介!
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」は松尾芭蕉の弟子である服部嵐雪(はっとりらんせつ)が詠んだ句です。
では、「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の季語&句切れ&表現技法を表でみていきましょう。
冬に詠まれた俳句?
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」は、「梅」という言葉があるので「春」に詠まれたと認識されることが多いですが、
詞書(俳句のまえがき)に、「寒梅」という季語が出てくるので「冬」に詠まれた俳句となります。
ですがここでは、「冬」と「春」2つとも解説していきます。
季語 | 寒梅(冬)/梅(春) |
句切れ | なし |
表現技法 | 体言止め |
- 季語・・・春夏秋冬の季節を表す言葉。
- 句切れ・・・感動の中心の言葉「けり」「かな」「や」が入っている場合そこで切り句切れになる。句点「。」が入る場所も句切れになる。
- 表現技法・・・強調・感動・余韻など文章表現にもちいられる工夫。
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の句意と観賞!
句意(くい)とは?
俳句の意味のこと。俳句の言葉で表現された事柄から解説する。
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の句意!
- 寒梅の花が一輪咲いた。まだ冬だけど、その花には一輪ほどの暖かさを感じるな。(冬)
- 梅の花が一輪、また一輪と咲くにつれて春の暖かさを感じられるな。(春)
観賞とは?
俳句の言葉では表現されていない部分も解説していく。作者がどう感じてこの俳句を詠んだのかを自分なりに解説する。
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の観賞!
- 寒い冬のある日に、寒梅の花が一輪咲いているのを見つけた作者は、一輪の花の周りにわずかながら暖かい春を見たかのような朗らかな気持ちになったのでしょう。(冬)
- まだ寒さが残る中、梅の花が一輪、また一輪と咲いていくのを見て作者は、寒い冬も終わりをつげて暖かい春が近づいてくるのを感じたのでしょう。(春)
「冬」と「春」どちらも解説しましたが、どちらであっても作者は、春のやわらかい暖かさを伝えたかったのかもしれません。
以上、「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の特徴(季語&句切れ&表現技法&句意&観賞)まとめでした!