人権作文の書き方を知りたい!
ここではそんな人の悩みを解決します!
なぜ人権作文を書かないといけないの?
学校ではよく、人権作文を書く宿題が出されます。
夏休みの宿題にも多いですね。
人権作文が宿題として出される理由は、おもに二つあります。
- 「人権」について考えてもらうため
- 自分の考えを、説得力のある文章で書く練習をするため
この二つです。
つまり「人権作文」は、「人権」について考え、考えたことを文章にする力を鍛えるために出された宿題ということになります。
「正しい考え方」を求められているわけではないので、あなたが考えたことを伝わるように書くことが大事です。
そもそも「人権」って何?
まず、人権について考えるには、なにが「人権」の問題なのかを知ることが大切です。
「人権」でよく取り上げられるテーマは、以下のようなものがあります。
- いじめ
- 障害者差別
- LGBTQ(性差別)
- 部落差別(同和問題)
- 民族差別(アイヌ民族・人種差別)
- 特別な病気による差別
- 犯罪被害者
これらについて
- あなたが思うこと
- 考えたことがあること
を書くと、人権作文になります。
この中で、あなたにとって一番身近なことをテーマにすると書きやすいでしょう。
たとえば、あなたの家族に身体の不自由な人がいて、日頃何か思うことがあれば「障害者差別」のテーマが書きやすいかもしれません。
いじめ問題について考えたことがある人は「いじめ」をテーマにしてもよいでしょう。
あなたの中に引っかかっていることがあれば、それが魅力的なテーマになります。
もし「身近なテーマが何もない」という人がいれば、あなたや周りの人の人権は尊重されているということなので、それはとても幸せなことです。
そんな人は、「自分以外の人権が尊重されていない人」に目を向けましょう。
たとえば、
- ニュースで知ったいじめや差別
についてあなたの意見を書くと、立派な人権作文になります。
どうやって書くの?人権作文の書き方のコツ!
そんな人には、とっておきの「作文の形」を教えます。
それは、
- 問題提起
- 主張
- 理由
- 体験談
- 体験談の感想
- 主張
- 発展
という形です。
少しわかりにくいと思うので、例として「いじめ」のテーマでこの形どおりに書いてみます。
step
1問題提起
いじめは○○だと言われているが、本当にいじめは○○なのだろうか?
step
2主張
私は、いじめについて○○だと思う。
step
3理由
なぜなら○○だからだ。
step
4体験談
いじめについて、私の身近にこんなことがあった。
step
5体験談の感想
そのとき私は○○だと感じた。
step
6主張
だから、私はいじめについて○○だと思うのだ。
step
7発展
いじめは○○なので、今後○○になったら良いと思う。
この形で書くと、簡単に伝わりやすい作文が作れます。
もし文字数を増やしたいならば、体験談を2つ、3つと増やしていきましょう。
実は、この形は「プレップ法」といいます。
仕事をする大人も使うほど、実用的な文章の作り方です。
プレップ法とは?
プレップ法とは、「結論→理由→具体例→結論」の順で書く文章の方法です。これを使うと、簡単に分かりやすい文章が作れます。
プレップ法はどんな文章にも応用ができるので、覚えておくと便利です。
作文の書き方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
人権作文の例文を知りたい!
日本では毎年、「人権作文コンテスト」が行われています。
国が作っているホームページでは、各年の入賞作を見られるようになっています。
「人権」に答えはないので、同学年の人が書いた作文はどんどん参考にしましょう。
書きたいテーマが見つかったり、書き方の参考になったりします。
▽入賞作のページはこちら▽
そうは思う必要はありません。
なぜなら、大人でもこんなに上手に書けないほど、ほんとうに上手に書けているものばかりだからです。
また、入賞作の多くが、ふつうの生活ではあまりない特別な体験談をもとに書かれています。
そのような体験をした人たちは、人権作文の宿題が出される前から、「人権」について深く考えています。
いま初めて「人権」について考える人と、昔から「人権」について考えてきた人では、体験談に差が出るのは当然ですね。
大事なのは、書ける範囲のテーマをもとに、伝わりやすい作文の形を意識して書くことです。
「良いこと」を書こうとしなくてもよいので、自分の思ったことや考えたことを、分かりやすい文章にのせて伝えましょう。
この宿題ができたら、あなたは「伝わりやすい文章を書く力」を身につけることができます。
以上、人権作文の書き方でした!