枕草子

『枕草子』「はしたなきもの」用言と助動詞の品詞と活用形&現代語訳まとめ!

『枕草子』「はしたなきもの」の品詞分解と現代語訳を知りたい!

『枕草子』「はしたなきもの」の品詞分解と現代語訳が分からない

ここでは、そんな人の悩みを解決します!

『枕草子』「はしたなきもの」の用言と助動詞の品詞と活用形!

『枕草子』「はしたなきもの」の用言と助動詞は、以下の赤字部分です。

【本文】

はしたなき1もの。異人を呼ぶ2に、われぞとさし出で3/たる4。物などとらする5をりはいとど。おのづから人の上など打ち言ひ6/そしり7/たる8に、幼き9子どもの聞き取り10て、その人のある11言ひ出で12/たる13あはれなる14ことなど、人の言ひ出で15うち泣き16などする17に、げにいとあはれなり18など聞き19ながら、涙のつと出で来20/21、いとはしたなし22。泣き顔つくり23、けしき異に24/なせ25ど、いとかひなし26めでたき27ことを28/聞く29には、まづただ出で来30にぞ出で来る31

以下の表に、用言と助動詞の品詞と活用形をまとめています。

用言と助動詞 品詞と活用形
1.はしたなき ク活用・形容詞「はしたなし」連体形
2.呼ぶ バ行四段活用・動詞「呼ぶ」連体形
3.さし出で 下二段活用の動詞「さし出づ」連用形
4.たる 完了・助動詞「たり」連体形
5.とらする サ行下二段活用・動詞「とらす」連体形
6.打ち言ひ ハ行四段活用・動詞「うち言ふ」連用形
7.そしり ラ行四段活用・動詞「そしる」連用形
8.たる 完了・助動詞「たり」連体形
9.幼き ク活用・形容詞「幼し」連体形
10.聞き取り ラ行四段活用・動詞「聞き取る」連用形
11.ある ラ行変格活用・動詞「あり」連体形
12.いひ出で ダ行下二段活用・動詞「いひ出づ」連用形
13.たる 完了・助動詞「たり」連体形
14.あはれなる ナリ活用・形容動詞「あはれなり」連体形
15.言ひ出で ダ行下二段活用・動詞「いひ出づ」連用形
16.うち泣き カ行四段活用・動詞「うち泣く」連用形
17.する サ行変格活用・動詞「す」連体形
18.あはれなり ナリ活用・形容動詞「あはれなり」終止形
19.聞き カ行四段活用・動詞「聞く」連用形
20.出で来 カ行変格活用・動詞「出で来」未然形
21.ぬ 打消・助動詞「ず」連体形
22.はしたなし ク活用・形容詞「はしたなし」終止形
23.作り ラ行四段活用・動詞「作る」連用形
24.異に ナリ活用・形容動詞「異なり」連用形
25.なせ サ行四段活用・動詞「なす」已然形
26.かひなし ク活用・形容詞「かひなし」終止形
27.めでたき ク活用・形容詞「めでたし」の連体形
28.見 マ行上一段活用・動詞「見」連用形
29.聞く カ行四段活用・動詞「聞く」連体形
30.出で来(き) カ行変格活用の動詞「出で来」連用形
31.出で来(く)る カ行変格活用の動詞「出で来」連体形

意味

・はしたなし:中途半端。きまりが悪い。
・異人(ことひと):ほかの人
・いとど:ますます。いっそう。
・おのづから:偶然。たまたま。
・かひなし:効き目がない。

『枕草子』「はしたなきもの」の現代語訳(口語訳)!

きまりが悪いもの。他の人を呼んだのに、自分のことと思って出ていった。物などを与えるときはいっそう(きまりが悪い)。
(はしたなきもの。異人を呼ぶに、われぞとさし出でたる。物などとらするをりはいとど。)

たまたま人の身の上などを口にして悪く言ったのを、幼い子どもが聞き覚えていて、その人がいるときに口に出してしまうこと。
(おのづから人の上など打ち言ひそしりたるに、幼き子どもの聞き取りて、その人のあるに言ひ出でたる。)

しみじみと身にしみるようなことなどを、人が話して、泣いたりなどする時に、実にかわいそうなことだと聞きながら、涙がすぐに出てこないのは、ひどくきまりが悪い。
(あはれなることなど、人の言ひ出で、うち泣きなどするに、げにいとあはれなりなど聞きながら、涙のつと出で来ぬ、いとはしたなし。)

泣き顔を作って、悲しそうな表情をしてみるけど、まったく効き目がない。喜ばしいことを見たり聞いたりする時は、むやみに涙がどんどん出てくるのに。
(泣き顔つくり、けしき異になせど、いとかひなし。めでたきことを見聞くには、まづただ出で来にぞ出で来る。)

以上、『枕草子』「はしたなきもの」の用言と助動詞の品詞と活用形&現代語訳まとめでした!

© 2024 はなまる