『宮に初めて参りたるころ』「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」 の詳しい意味と品詞分解!

『宮に初めて参りたるころ』「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」 の意味(現代語訳)!

『宮に初めて参りたるころ』「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」の意味が分からない

「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」とは、

「この絵は、ああです、こうです。それが、あれが。」

と言う意味です。

場面の理解

この話の場面は、中宮定子が清少納言に絵を取り出してその絵のことを説明している所です。

次にどうしてこういう意味になるか詳しく見ていきましょう。

『宮に初めて参りたるころ』「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」品詞分解!

「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」の文章を品詞ごとに分けると、次のようになります。

これ/は/と/あり/かかり/それ/が/かれ/が

それぞれの言葉の意味は以下の通りです。

用語 品詞と活用形
これ 代名詞 (絵のことを指す)
係助詞
副詞 (ああ)
あり ラ行変格活用・動詞「あり」終止形
かかり ラ行変格活用・動詞「かかり」終止形 (このような)
それ 代名詞
係助詞
かれ 代名詞
係助詞

これ/は/と/あり/かかり/それ/が/かれ/が
(この絵(これ)/は/ああ(と+あり)/このような/それ/が/あれ/が)

となり、「この絵は、ああです、こうです。それが、あれが。」という意味になります。

『宮に初めて参りたるころ』「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」の詳しい意味!

「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」は中宮定子が清少納言に絵を取り出して見せる時に説明した言葉です。

清少納言はこの時、緊張や恥ずかしさから中宮定子が何を言っていたのかはっきりと覚えていません。

なので、「この絵は、ああです、こうです。それが、あれが。」といった風に表現されています。

現代で例えると、

「この数式は、ああです、こうです。それがこうなって、あれが・・・。」

このように、授業中に他のことに気をとられて先生が言っていた言葉をうろ覚えしている感じです。

以上、『宮に初めて参りたるころ』「これは、とあり、かかり。それが、かれが。」 の詳しい意味と品詞分解でした!