『小野篁広才のこと』「さればこそ、申し候はじとは申して候ひつれ。」の品詞分解と現代語訳を知りたい!
『小野篁広才のこと』「さればこそ、申し候はじとは申して候ひつれ。」の意味が分からない
「さればこそ、申し候はじとは申して候ひつれ。」とは、
「だからこそ、申し上げることはできませんと申し上げたのでございます。」
という意味です。
次に、どうしてこういう現代語訳になるのか、単語ごとに詳しく見ていきましょう。
「さればこそ、申し候はじとは申して候ひつれ。」の品詞!
「さればこそ、申し候はじとは申して候ひつれ。」の文章を品詞ごとに分けると、次のようになります。
されば/こそ/申し/候は/じ/と/は/申し/て/候ひ/つれ
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
用語 | 品詞と活用形 |
されば | 接続詞 |
こそ | 強調・係助詞 係り結び |
申し | サ行四段活用・動詞「申す」連用形 「言ふ」の謙譲語 |
候は | ハ行四段活用・補助動詞「候ふ(さぶらふ)」未然形 丁寧語 |
じ | 打消し・助動詞「じ」終止形 |
と | 格助詞 |
は | 係助詞 |
申し | サ行四段活用・動詞「申す」連用形 |
て | 接続助詞 |
候ひ | ハ行四段活用・補助動詞「候ふ(さぶらふ)」連用形 丁寧語 |
つれ | 完了・助動詞「じ」終止形 係り結び |
なので、
されば/こそ/申し/候は/じ/と/は/申し/て/候ひ/つれ
(だから/こそ(係助詞)/申し/あげることは/しない/と/は(係助詞)/申し/たので/ござい/ます)
※「つれ」は文の内容を強調している係り結び。
となり、「だからこそ、申し上げることはできませんと申し上げたのでございます。」という意味になります。
以上、『小野篁広才のこと』「さればこそ、申し候はじとは申して候ひつれ。」品詞分解&現代語訳まとめでした!