『雪のいと高う降りたるを』最後の文になぜ「なほ」という言葉を使っている?

「なほ」という言葉を使っている理由を知りたい!

『雪のいと高う降りたるを』最後の文になぜ「なほ」という言葉を使っているのかわからない

ここではそんな人の悩みを解決します。

結論から言うと、「なほ 」とは「やはり」という意味になります。

『雪のいと高う降りたるを』「なほ」の現代語訳!

「そのようなこと(白居易の詩)は知っていましたし、歌などに詠むこともありますが、(御簾を上げて外の雪景色を見えるようにすることは)思いつきませんでした。やはり、この中宮定子にお仕えするのがふさわしい人であるようだ。」

(「さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそよらざりつれ。なほ、この官の人にはさべきなめり。」)

「なほ 」という言葉を使った理由!

「清少納言は、やはり中宮定子にお仕えするのがふさわしい人ですね」という風に、「やはり」を使うことによって「お仕えするのふさわしい」ことを確信・強調させています。

つまり、言いたいことを強調するために「なほ」を使ったということですね。

ポイント!

ちなみにこの一文は、中宮定子が言った言葉「少納言よ。香炉峰の雪いかならむ。」に対して、清少納言の行動(御格子を上げさせて御簾を高く上げた)を同僚の女房が褒める時に使った言葉です。

現代で「なお」という接続詞には、「ちなみに」と同じ「補足」の意味があるので、混乱しやすいかもしれません。

古文の「なほ」は「やはり」という意味なので、注意するようにしましょう。

以上、『雪のいと高う降りたるを』最後の文に「なほ」を使ったり理由でした!

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