『狩りの使ひ』「つとめて、いぶかしけれどわが人をやるべきにしあらねば」の品詞分解と現代語訳を知りたい!

『狩りの使ひ』「つとめて、いぶかしけれどわが人をやるべきにしあらねば」意味が分からない
「つとめて、いぶかしけれどわが人をやるべきにしあらねば」とは、
「翌朝(女のことが)気がかりであったけれど、自分の(女のところへ)従者を行かせるわけにはいかないので」
という意味です。
次に、どうしてこういう現代語訳になるのか、単語ごとに詳しく見ていきましょう。
「つとめて、いぶかしけれどわが人をやるべきにしあらねば」の品詞!
「人の行き通ふべき所にもあらざりければ」の文章を品詞ごとに分けると、次のようになります。
つとめて/いぶかしけれ/ど/わ/が/人/を/やる/べき/に/し/あら/ね/ば
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
| 用言 | 品詞と活用形 |
| つとめて | 名詞 |
| いぶかしけれ | シク活用・形容詞「訝し(いぶかし)」已然形 |
| ど | 接続助詞 |
| わ | 代名詞 |
| が | 格助詞 |
| 人 | 名詞 |
| を | 格助詞 |
| やる | ラ行四段活用・動詞「遣る(やる)」終止形 |
| べき | 当然・助動詞「べし」連体形 |
| に | 断定・助動詞「なり」連用形 |
| し | 副助詞 |
| あら | ラ行変格活用・動詞「あり」未然形 |
| ね | 打消・助動詞「ず」已然形 |
| ば | 接続助詞 |
なので、
つとめて/いぶかしけれ/ど/わ/が/人/を/やる/べき/に/し/あら/ね/ば
(翌朝/気がかりに思ったけれ/ど/私/の/人(使い)/を/行かせる/べき/に/し/ない(あら/ず)/ので(から))
となり、「翌朝(女のことが)気がかりに思ったけれど、自分の従者を行かせるわけにもいかないので」という意味になります。
以上、 『狩りの使ひ』「つとめて、いぶかしけれどわが人をやるべきにしあらねば、」品詞分解&現代語訳まとめでした!
