「やみにけりとなむ」の現代語訳!
「やみにけりとなむ」の意味が分からない
「やみにけりとなむ」とは、
「終わってしまったということだ」
という意味です。
次に、どうしてこういう現代語訳になるのか、単語ごとに詳しく見ていきましょう。
「やみにけりとなむ」の品詞!
「やみにけりとなむ」の文章を品詞ごとに分けると、次のようになります。
やみ/に/けり/と/なむ
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
用語 | 品詞と活用形 |
やみ | マ行四段活用・動詞「止む(やむ)」連用形 |
に | 完了・助動詞「ぬ」連用形 |
けり | 過去・助動詞「けり」終止形 |
と | 引用・格助詞 |
なむ | 強意・係助詞 係り結びの省略(「なむ」の後に「いふ」「いひける」が省略されている) |
結びの省略とは?
文が係助詞で終わり、文末にあるはずの結びの語が省略されることです。省略がある場合は、文脈から内容を読みとって自分で補います。この文の場合は、文脈から「いふ」か「いひける」になります。
なので、
やみ/に/けり/と/なむ
(終わっ/て/しまった/と/いうことだ)
「なむ」は強意を表すため語の意味はなし。
となり、「終わってしまったということだ」という意味になります。
以上、「やみにけりとなむ」の意味と品詞分解でした!