『雪のいと高う降りたるを』「さべきなめり」の現代語訳!
「さべきなめり」の意味が分からない
「さべきなめり」とは、
「ふさわしい人であるようだ」
という意味です。
次に、どうしてこういう現代語訳になるのか、単語ごとに詳しく見ていきましょう。
「さべきなめり」の品詞分解!
「さべきなめり」の文章を品詞ごとに分けると、次のようになります。
さ/べき/な/めり
それぞれの言葉の意味は以下の通りです。
用言 | 品詞と活用形 |
さ | ラ行変格活用・動詞「さり」連体形 「さる」撥音便無表記 |
べき | 適当・助動詞「べし」連体形 「べし」の後に「人」が入るが省略されている |
な | 断定・助動詞「なり」連体形 「なる」の撥音便無表記 |
めり | 推定・助動詞「めり」終止形 |
「推定」と「婉曲」の見分け方
助動詞の「めり」は推定と婉曲どちらも「〜のようだ」という文法的意味になりますが、「推定」「婉曲」の見分け方があります。
- 「推定」
見た情報に根拠がある(視覚的根拠)から予想する言葉。
- 「婉曲」
特に視覚的根拠がないが予想される言葉。
この話中の「めり」には視覚的根拠があるので「推定」の助動詞です。
なので、
さ/べき/な/めり
(しかるべき人(さ+べき)/な/ようだ)
となり、「ふさわしい人であるようだ」という意味になります。
以上、「さべきなめり」の意味と品詞分解でした!
ちなみに『雪のいと高う降りたるを』の全文現代語訳&品詞分解はこちらのページから見れます。
-
『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」用言と助動詞の品詞と活用形&現代語訳まとめ!
この記事では『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」の用言と助動詞の品詞と活用形&現代語訳をまとめています。宿題で出たけど分からないという人は参考にしてみてください。
続きを見る