枕草子

『宮に初めて参りたるころ』「手にてもえさし出づまじ、うわりなし」品詞分解&現代語訳まとめ!

『宮に初めて参りたるころ』「手にてもえさし出づまじ、うわりなし」の現代語訳!

『宮に初めて参りたるころ』「手にてもえさし出づまじうわりなし」の意味が分からない

「手にてもえさし出づまじ、うわりなし」とは、

「手を差し出すことさえもできないくらい、どうしようもない」

という意味です。

なぜ手さえも差し出せない?

『枕草子』「宮に初めて参りたるころ」はタイトルの通り、清少納言が中宮定子に仕えはじめた時の話です。

中宮定子に仕えはじめた頃の清少納言は(顔を見せるのが)恥ずかしくて、夜に参上するくらい気のひけた状態だったのです。(容姿を中宮定子と比べて、全てにおいて恥ずかしくなっているのです。)

だから中宮定子が絵を取り出して見せようとしてくれているが、清少納言はその絵を見るために手を差し出すこともできないくらい恥ずかしくてどうしようもなかったのです。

次に、どうしてこういう現代語訳になるのか、単語ごとに詳しく見ていきましょう。

『宮に初めて参りたるころ』「手にてもえさし出づまじ、うわりなし」の品詞分解!

「手にてもえさし出づまじ、うわりなし」の文章を品詞ごとに分けると、次のようになります。

手/にて/も/え/さし出づ/まじう/わりなし

それぞれの言葉の意味は以下の通りです。

用語 品詞と活用形
名詞
にて 格助詞
係助詞 強調「さえも」
副詞 不可能「とても〜(動詞)できない」
さし出づ ダ行下二段活用・動詞「さし出づ」終止形
まじう 打消推量・助動詞「まじ」連用形「まじく」ウ音便「〜できない」
わりなし ク活用・形容詞「わりなし」終止形

なので、

手/にて/も/え/さし出づ/まじう/わりなし
(手/で/さし出すことさえも(も+え+さし出づ)/できない(ほどに)/どうしようもない)

となり、「手を差し出すことさえもできないくらい、どうしようもない」という意味になります。

以上、「手にてもえさし出づまじ、うわりなし」の意味と品詞分解でした!

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